映画「乱反射」「スノーフレーク」の見所
「乱反射」、「スノーフレーク」は、2011年に公開された青春映画。
2010年公開の仲里依紗版「時をかける少女」でもメガホンをとった、谷口正晃の監督により、桐谷美玲が両作の主演を務めた2本立て上映作品。
全く異なるキャラクターを演じ分ける桐谷の演技はもちろんのこと、桐谷が両作の主題歌を歌ったことでも注目を集めた。
「乱反射」は、18歳で角川短歌賞受賞を受賞した歌人・小島なおの同名歌集を原作とした作品。
女子高校生にして受賞歌人である主人公の志摩は、自分が歌人であることを隠しながら学生生活を送っていた。
ある日、志摩はかねてから想いを寄せていた同級生の健人に告白され、交際を始める。
しかし、それまで“誰かを想う”ということを考えたことがなかった志摩は、健人との関係につまずいてしまう。
まだ本当の恋を知らない女子高校生の、大人と子供のはざまの年代で揺れる等身大の心を描いた、苦くも爽やかな物語。
一方、「スノーフレーク」は、大崎梢の同名小説を原作とした青春ミステリー作品。
函館に暮らす女子大生の真乃は、東京での就職が決まった直後、遠い昔に事故で亡くなった幼馴染みの速人にそっくりな青年・勇麻と出会う。勇麻との出会いをきっかけに、真乃は速人の死に関する謎を調べ始めるが、そんな真乃のまわりで、不可解な出来事が次々と起こり始める。
美しい函館の地を舞台に繰り広げられる、切なくも愛おしい謎解きの物語。
女子高生歌人の等身大の青春と、大人を目前にした女子大生の思い出の青春、2つの異なる青春を味わえる2本立てとなっている。